「がん体験者の悩みQ&A」では、2003年と2013年に実施した全国調査結果を整理して構築したがん体験者の悩みデータベースを公開しています。このデータベースに基づき、がん体験者の方々の悩みや負担をやわらげるための助言や日常生活上の工夫などの情報ツールの作成等を行っています。
なお、個別の回答やご相談は、仕組み上できかねますので、お困りごとやご相談がある方は、お近くの「がん相談支援センター」をご利用ください。

婦人科受診で産科と一緒であることが苦痛

子宮がんの受診に婦人科に行くと妊娠中の人が多く、その中にいることに苦痛を覚えた。
1件の体験者の声があります。
病院に定期検診に行くと、まだ子供が欲しかったので幸せな妊婦の隣に座ることは悲しかった。
1件の体験者の声があります。

助言

自分の助言集をつくる  EPUB形式でダウンロード  印刷用表示


一般病院では、『産婦人科』で標榜している病院が多いので、お産でかかる人、病気でかかる人が混在した状態になります。病院にかかるときはほとんどの場合、病気や怪我のときですが、そういう意味では産婦人科だけは異なっているといえるかもしれません。

がんの治療を受けているなかで、手術や薬物療法(抗がん薬など薬の治療)などにより子どもを産むのをあきらめざるをえなかったり、セクシュアリティに関連したさまざまな問題が生じたりすることがあります。
そのような状況のなかで、定期検診や治療のための受診の際、周囲を見渡すとおなかが大きい人がいたり、妊娠中のいろいろな話がきこえてきたり、いやでも眼や耳に入るそれらのことで、自分のこころの状態と周囲のずれをとてもつらく感じられたのかもしれません。
この気持ちは、実際にその身にならないとわからないと言われる患者さんもいます。
ただ、同じようにつらいと感じる場面は生活していく中でも遭遇します。そうなると、つらいと感じても、どこかで自分なりの折り合いをつけていかなければいけないことといえるかもしれません。

折り合いをつけていくこととは別に、“つらい”気持ちはどこかでガス抜きしていくようにしましょう。ご家族や友人には言いにくいようであれば、病院で知り合った同病者同士でお話したり、患者会に参加したりするという方法があります。また同じ病気の人の気持ちや考え、経験を知りたいときには、闘病記を読んだり、あるいはインターネットで闘病記のブログを読んでみてもよいでしょう。
顔を合わさずに誰かに話したいときは、電話相談窓口などを利用してもよいでしょう。


 
参考になるホームページ
健康と病の語りディペックス・ジャパン
https://www.dipex-j.org/
ディペックス・ジャパンは、英国オックスフォード大学のDIPExをモデルにした日本版の健康と病いの「語り」のデータベースです。
がん経験者に関連した語りでは、乳がん経験者、前立腺がん経験者の語り、臨床試験・治験の語りなどが収録されています。映像や音声、テキストを通じて、がん経験者の声を知ることができます。


関連する情報


ご意見・ご感想

よりよい情報提供を行うために、ご意見やご感想をお寄せください。
いただいた評価やご意見・ご感想は、今後、このコンテンツ(情報のなかみ)に役立たせていただきます。

なお、個別の回答やご相談は、仕組み上できかねますので、お困りごとやご相談がある方は、下記「がん相談支援センター」をご利用ください。

【がん相談支援センター】
お困りごとやご相談がある方は、
●静岡県内の方は、
静岡がんセンター「よろず相談
もしくは、静岡県内のお近くのがん診療連携拠点病院の「がん相談支援センター
●静岡県外の方は、
お近くのがん診療連携拠点病院の「がん相談支援センター
にご相談ください。

【このコンテンツの評価】
※このコンテンツは役立ちましたか?
役立った 少し役立った どちらでもない あまり役立たない 役立たない
※あなたは  患者  家族  医療関係者  行政関係者  その他

【このコンテンツへのご意見・ご感想】
注)自由記述欄への個人情報のご記入はご遠慮ください。

がん体験者の悩みQ&A

がん体験者の悩みQ&A