「がん体験者の悩みQ&A」では、2003年と2013年に実施した全国調査結果を整理して構築したがん体験者の悩みデータベースを公開しています。このデータベースに基づき、がん体験者の方々の悩みや負担をやわらげるための助言や日常生活上の工夫などの情報ツールの作成等を行っています。
なお、個別の回答やご相談は、仕組み上できかねますので、お困りごとやご相談がある方は、お近くの
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痛み(症状)の緩和方法
終末期どのような症状で、どのような治療を受けるのか。
1件の体験者の声があります。
- (患者本人、60代、男性、肝臓、2003年版)終末期はどのような症状となりどんな治療を受けるのか。年金生活者であるため充分な治療を受けるための負担に耐えられるか。寝たきりとなった時、面倒を誰が見てくれるか等々。
寝たきりと痛みが恐いが、精神的には今は大変落ち着いている。人間それなりに順応するんだと思った。また、死にはある程度覚悟ができているつもりだが、痛みだけは薬で取り除いてほしいと願う。
1件の体験者の声があります。
- (患者本人、50代、女性、乳房、2003年版)骨転移が判明した時は、3ヶ月ぐらい落ち込みました。現在も寝たきりになるのと痛みが恐いのですが、精神的には大変落ち着いています。人間それなりに順応するんだと思いました。死はある程度、覚悟ができているつもりですが、ぜひ痛みだけは薬で取り除いて欲しいと願います。
父親が入院中であるが、先日担当医から「緩和について考えていきましょう」と言われた。「緩和」とは何かあまりよくわからないので教えてほしい。
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がんによって起こる痛みに対して、さまざまな薬が用いられるようになってきています。飲み薬を基本として、貼り薬、坐薬、点滴、注射など、いろいろな薬があり、体の状態に合わせて使うことができます。
痛みをやわらげる薬として代表的なものはモルヒネがあげられます。モルヒネは今では手術後の痛みをやわらげる際にも使われ、担当医の指示に従って用いれば、安全で効果的な薬です。
これら、がんが原因となる痛みをやわらげる治療の基本となるのが、『WHO方式がん疼痛治療法』です。WHO方式がん疼痛治療法は、時間を決めて、痛みの強さに応じた薬を飲むことを基本とする治療法です。適切に実施すれば、8割から9割の患者さんで、がんの痛みをとることができると言われています。
大切なことは、あなた自身が我慢しないで、痛いところ、つらいところを周囲にきちんと伝えることです。患者さん自身も、緩和ケアのための大切なチームの一員です。周囲に伝えることで、あなたの周囲の人々は、あなたと一緒にその苦痛やつらさをやわらげるための方法を考えていくことができます。
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