「がん体験者の悩みQ&A」では、2003年と2013年に実施した全国調査結果を整理して構築したがん体験者の悩みデータベースを公開しています。このデータベースに基づき、がん体験者の方々の悩みや負担をやわらげるための助言や日常生活上の工夫などの情報ツールの作成等を行っています。
なお、個別の回答やご相談は、仕組み上できかねますので、お困りごとやご相談がある方は、お近くの
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悩み
抗がん剤で肝機能が低下し、心配。
3 件の体験者の声があります。
- (患者本人、40代、女性、子宮、2003年版)抗がん剤を飲んでいたが、肝臓がそのせいで悪くなってしまい今は薬を止めている。医師は「手術で悪い所は全部取ったし、化学療法したからまず再発、転移はないだろう」と言ってくれているがやはり薬を飲んでないし、一向に肝臓が良くならないのでそれが心配である。
- (患者本人、50代、女性、乳房、2003年版)肝機能異常があり、ホルモン剤(ノルバデックス)服用している。脂肪肝だろうと言われていて内服を続けているが、このまま飲みつづけていると肝硬変になるのではと不安である。
- (患者本人、50代、男性、精巣、2003年版)手術でリンパ浮腫、抗がん剤で肝機能低下、放射線で不全骨折と治療のたびに副作用を起こし、そのためにQOLが低下することに悩まされている。
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【薬の影響による肝臓機能の低下】
薬の影響で肝臓の機能が低下する場合があります。そのため治療中も血液検査をして、肝臓の機能を確認しながら治療を進めます。薬の影響であれば、中断することで機能が回復してきます。
薬の中断や再開に関しては、担当医が患者さんの体の状態を総合的にみて判断します。自覚症状が乏しかったり、具体的な注意点がなかったりするために、余計に心配に思われるかもしれません。回復の具合や、これからの治療の見通しといった心配な点について担当医に質問し、説明を受けましょう。
【肝臓は多くの働きをしている】
肝臓は、体にとって有害なものを無毒化したり、必要なものを合成、貯蔵したり、消化に必要な胆汁を作ったりと、多くの働きをしています。
一般に、肝臓は再生力が大きい臓器ですが、薬、過食やアルコール、過労などによって肝機能の低下をもたらします。肝機能障害の対処については、原因や機能障害の程度によって異なるので、担当医に確認してください。
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