「がん体験者の悩みQ&A」では、2003年と2013年に実施した全国調査結果を整理して構築したがん体験者の悩みデータベースを公開しています。このデータベースに基づき、がん体験者の方々の悩みや負担をやわらげるための助言や日常生活上の工夫などの情報ツールの作成等を行っています。
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悩み
手術の説明をした医師は、挨拶もなく診察もしなかった。沈黙があり「温存と全摘のどちらを選ぶか」と何も説明もなく聞かれた。また不安なことを聞かれたので、再発と答えたところ、「どちらも同じ」と言われ、手術の同意書にサインした。これがインフォームド・コンセントなのだろうか。その後「抗がん剤をやる」と言われ、そんなに悪かったのか、薬の名前は何かなど聞いても納得のいく答えはなく、黙っていると、「死ぬまでがんをもっていく人には治療はできないから、考えてくるように」と言われ、悩み苦しんだ。
1件の体験者の声があります。
- (60代、女性、乳房、2003年版)手術の説明をした医師は自己紹介することもなく、診察もしなかった。全摘か温存療法かについても何の説明も無く再発の不安はどちらも同じと言われ、手術の同意書にサインした。これがインフォームドコンセントだろうか。手術の不安に対しても納得のいく説明は得られなかった。放射線療法が終わったところで3か月入院しての抗がん剤療法をやると言われ、そんなに悪かったのかと思い、薬の名前を聞いても教えてもらえなかった。死ぬまでがんを持っていく人には治療はできない、抗がん剤療法のことを考えてくるようにと言われ、悩み苦しみながらも勇気を出してあちこちの病院に連絡し、今のがんセンターに受け入れてもらった。
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