長い待ち時間

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「がん体験者の悩みQ＆A」では、2003年と2013年に実施した全国調査結果を整理して構築したがん体験者の悩みデータベースを公開しています。このデータベースに基づき、がん体験者の方々の悩みや負担をやわらげるための助言や日常生活上の工夫などの情報ツールの作成等を行っています。
なお、個別の回答やご相談は、仕組み上できかねますので、お困りごとやご相談がある方は、お近くの「がん相談支援センター」をご利用ください。

長い待ち時間

受付から診察まで長い時間待たされるのは肉体的にも精神的にも疲れる。

（患者本人、60代、女性、肺、2003年版)退院後抗がん剤を内服しながら通院しているが、治療費の大変さとともに、診察に予約時間より1時間以上待たされ、薬をもらうのにも1時間以上待たされるのが辛い。
（患者本人、70代、男性、咽頭・喉頭、2003年版)検査通院中、診察の待ち時間が長くかなり疲れる。
（患者本人、40代、女性、乳房、2003年版)手術後抗がん剤治療中今後の治療について相談できないまま突然主治医が代わり不安だった。診察まで3時間待たされるのは心身ともに辛い。
（患者本人、50代、女性、乳房、2003年版)早期のがんと診断されるまで2か月間往復に6時間、診察まで4時間待つという通院を繰り返し、心身ともに疲れてしまい、手術を決めてしまった。
（患者本人、60代、女性、子宮、2003年版)毎月の通院で予約時間から2～3時間待たされ疲れて体調不良で帰宅が困難になることがある。

通院時、待ち時間が長く疲れやすいので辛い。

（患者本人、70代、女性、大腸、2003年版)疲れやすく、通院は予約制になったが待ち時間が長いため辛い。
（患者本人、70代、男性、前立腺、2003年版)毎月の通院が待ち時間が長く大変だ。
（患者本人、60代、女性、乳房、2003年版)通院時待ち時間が長いのが辛い。

診察時間は3分なのに待ち時間が2時間半とどうにかならないかと思う。

大学病院に通院しているが、受付から診察まで3～4時間かかり、医者が時間どおりに診察を始めないのは、おかしいと思う。

1件の体験者の声があります。

検査通院のたびに朝食抜きで、長時間待った後の検査診察となり、更に高額な検査も加わり心身ともにかなりの負担となるため、悩んだ末2年半で検査通院を中止した。

1件の体験者の声があります。

退院直後の通院、待ち時間が体に負担をかけた。

1件の体験者の声があります。

予約してあるのに待ち時間が長くて負担になっている。治療は終わっているので病院を移ればよいのかもしれないが、医師とのつながりもあり悩んでいる。

1件の体験者の声があります。

診察のため朝早く病院に行って順番取りで大変な思いをしている。

1件の体験者の声があります。

待ち時間が長いため、診察の曜日は仕事を休みにしてもらい収入が減った。

1件の体験者の声があります。

助言

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体調が万全でない状態で、診察までの時間、不安を感じながら待つことは、健康な人には想像できないほどつらい時間かもしれません。
多くの医療機関では、患者さんの待ち時間を少しでも減らすために、コンピューターや予約制の導入などさまざまな努力をしています。
けれども、患者さんは大きな病院に集中しがちで、外来患者さんが1日当たり数千人という病院もあります。
来院される患者さんの状況によっては、早急な処置が必要だったり、治療選択について普段より時間をかけて説明したりすることも少なくありません。1日に診察する患者さんの数が多いと、徐々に時間がずれ、たとえ予約制でも待ち時間が1～2時間、あるいはそれ以上になってしまうこともあります。
患者さんから、「外来受診の日は1日がかりです」という声も聞かれますが、なかなか良い解決策がないのが現実です。