「がん体験者の悩みQ＆A」では、2003年と2013年に実施した全国調査結果を整理して構築したがん体験者の悩みデータベースを公開しています。このデータベースに基づき、がん体験者の方々の悩みや負担をやわらげるための助言や日常生活上の工夫などの情報ツールの作成等を行っています。
なお、個別の回答やご相談は、仕組み上できかねますので、お困りごとやご相談がある方は、お近くの「がん相談支援センター」をご利用ください。

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10.2.1.1過去に受けた検診・診断・治療に対する不満

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　 手術待機期間が長く、病室がなかったりとのことで不安になった。
　 1年前、膀胱の検査を依頼したが「尿検査の結果もよいから内視鏡検査までする必要はない」と言われ安心していた。血尿が出て、内視鏡の検査を受けたところがんが発見され、1年前に内視鏡検査を受けていたら、もう少しがんが小さいうちに発見できたのではないかと考え、自分に運がなかったと思うまでずいぶんと悩んだ。
　 個人病院で大腸炎といわれ1か月半くらいで治るといわれたが、薬を飲んでも改善せず、その後総合病院でがんと診断された。
　 初診ではがんと診断されず、薬を飲むだけで、検査もなかった。2年後がんと診断され、今までの間に進行してしまったのではと悔しい。
　 がん検診の結果で異常なしと報告された直後に、がんが見つかり不安になった。
　 PSA高値で生検を実施したががんではないといわれ、前立腺肥大の治療を続け、PSAが上昇しMRIの検査をしたが異常なしといわれたが、悩んだ結果、他の病院で検査したらがんと判明し落ち込んだ。
　 毎年検診を受け続けていたが、手術前に医師から「発病後3年はたっている」と言われ、どうしてと何度も思い、落ち込んだ。
　 人間ドックを毎年受診していたにもかかわらず、自分で胸の陥没を見つけた時には末期と言われ、納得できなかった。また胸部の腫瘤があるのに放置され、7か月後転移とわかり納得できない。
　 一般開業医院に通院していたが、がんの小さい時点で専門医院に紹介してほしかった。紹介された病院で、入院し薬物療法を受けたが、失敗かどうかわからないまま大きくなり、「当病院ではできないので大きな専門病院を紹介する」と言われた。今後どうなるのか、なぜ早期に診断できなかったのかと悩んだ。
　 医師を信頼し、がんにならないように通院していたはずなのに、がんと診断され、ショックを受け信頼が薄れた。

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